多文化、知的かつスピリチャルな信仰の全ての源と言える大地、アフリカ。 何世紀にもわたる侵攻と文化的強姦に苦しんだ大陸。 策略と裏切り、搾取と貧困。 こうした悲劇にも関わらず、アカデミアやアートの分野において、様々な表現「形態」を用い た知的で大胆な文化の再生が行われてきました。現代の文脈において、この流れはアートの分 野においてとりわけ巧みに発展してきました。この高潔な物語における新鋭性は、世界のアー トシーンにおいて今最も注目される分野となりつつあり、芸術的アントレプレナー達は今や国 境を越え、グローバルな文脈でその対話を始めています。
暴動、貧困、紛争、奪略の文脈でのみ語られてきたアフリカを概念的に塗り替える現代アートの勃興。アフリカの今を知れ。グローバルなアートシーンを席巻する、今最も熱くクールなアフリカを是非この日本で体験してもらいたい。
「AFROMATIC TOKYO」は、本年を皮切りに、毎年アフリカ各国出身のアーティストに注目 し、欧米で活躍する新鋭のアーティストも含め作品を絵画、彫刻、ファッション、音楽の軸に おいて紹介していきます。この革新的祭典に是非ご参加いただければ幸いです。
主催:AFROMATIC TOKYO 2022実行委員会(主幹事:AFROMATIC, 株 Junction Partners)
共催:Rakuten Fashion Week Tokyo 2023 S/S
後援:Japan Fashion Week Organization
協賛:TBD
広報協力:N&A(南條史生)
協力:エステール・オカダ・ギャラリー
オープニングイベント
Grace Osime (グレース・オシム)
グレース・オシムは、ナイジェリアの首都ラゴスにて1995 年 The Graks Foundation を設立。アート・コレクターとしてアフリカ絵画の古典及び現代アート作品の収集、展示を中心に積極的に活動。彼女の先見性と批判を受容する姿勢、謙虚さを持ったプロフェッショナルとして、その存在を稀有なものとしている。
長年の活動を通じて、アフリカ大陸並びに、国際的なギャラリーとのコラボレーションを数々実施。またアートシーンのみならず、次世代への機会提供に情熱を注ぎ、フィランソロピー活動も積極的に関与している。彼女のキュレーションは様々な海外アートフェア、展示会でも高い評価を得ており、最も敬意を示されるアフリカ作家を含む彼女のプライベート・コレクションはギャラリー、美術館などで羨望の対象となっている。
彼女のセンスはファッション業界でも高く評価され、Arise Fashion Showではクリエイティブ・ディレクターとしても活躍。AFROMATIC TOKYOでは彼女のプライベートコレクションを含む希少性の高いアフリカ作家によるアート部門のキュレーションを行なった。
ーアフリカアートの魅力ー
南條史生 エヌ・アンド・エー株式会社 代表取締役
アフリカのアートが、今、世界中で注目されていることをご存知だろうか。かつては土着的な民俗芸術作品が知られていたが、現在では、まさに現代アートの文脈で語るべき作品が目白押しに登場している。全国でも初めての試みであるAFROMATIC TOKYOはナイジェリアに焦点を当てている。今回紹介するそれら作品群は、総じてカラフルで強い筆致からなり、まさに人生を謳歌するビートが聞こえてくるような作品が多い。そしてその根底を流れるのはアフリカの自然、環境、歴史、政治、経済に対する問題意識である。しかし、最も強く聞こえてくるのは、そうした作品全体に共通するある種のおおらかさ、ユーモア、スケールの大きさではないだろうか。日本もこの機会にアフリカのアートに目を向けてほしい。