無題 2011
ウスマン=ワハブ
1983年クワラ州(ナイジェリア)生まれ。ヤバ工科大学芸術学部を卒業。広く社会現象に関心を持ち、特定のスタイルやメディアムに拘らずに制作活動を行う。ドローイング、絵画、グラフィックデザイン、映像、写真、立体、インスタレーションなどを用いて、常に革新的な表現方法を模索しながら自身を取り巻く歴史や現実を描いている。足元で制作する作品は、アイデンティティ、美、セクシュアリティ、アフリカにおけるテクノロジー改革、及び社会変革に結び付く文化的要素などをテーマとしている。Wahabは、グローバル化が進む世界で前進するには、注意深く過去を学び、そこから得られる教訓に目を向けることが最も重要であると考える。また、困難且つ脆弱な政治、経済、そして社会に対し、アートが果たし得る役割を信じ制作活動を行っている。彼の作品は、グローバル化やポストコロニアリズムがアフリカにもたらした複雑さに対し、批判的な視点を提供する。彼の作品はアフリカやヨーロッパにて広く展示されており、Sapar Contemporary(ニューヨーク)の所属作家となっている。