静寂 2020
イケチュク＝オカフォ

1990年ラゴス（ナイジェリア）出身、アナンブラ州を拠点に活動する。フェデラル・サイエンス・アンド・テクニカル大学（ヤバ、ナイジェリア）にて学んだ後、2016年にウエスタンデルタ大学（デルタ、ナイジェリア）地質学科を卒業。在学中からペインティングやドローイングに関心を持ち、ラゴスに戻った後、急成長するナイジェリアのアートシーンに刺激を受けてアートの世界に飛び込むことを決意する。ラゴスの著名な画家の元でインターンシップをするなどして技術を身につけ、作家としての活動を開始する。Okaforはポートレート作品を多く生み出しており、その多くは女性像である。彼の作品には人物の表情や感情が詳細に描かれ、それらは鑑賞者が日常生活で経験する夢、希望、絶望などを呼び起こす。Okaforが制作の中で重要視しているのは、社会の希望や願望と調和した形で作品の要素を鑑賞者の心に伝えることだと述べている。