ブルーの煙草
ソジ＝アデシナ

1981年ラゴス州バダグリ（ナイジェリア）生まれ。ラゴスを拠点とし、アクリルを用いたペインティングを中心に、グラフィック、映像、写真、立体など様々なメディアムを用いて制作活動を行っている。国内最高峰の美術学校の1つであるヤバ工科大学で絵画を専攻。厚塗りを用いた技法を独自に編み出し、素材や技法を大胆に試行しながら、苦悩や自信などの内面的なテーマを描いている。ナイジェリアの現代アート界において注目を浴びる作家の一人である。Adeshinaは、人々の知覚は個々の経験に大いに影響を受けるものであり、作品が鑑賞される際の文脈が重要であると述べる。また、自身の思想が生み出される歴史的背景や地理的感覚に注目することが、彼の作業に意義を与え、深く想像力を掻き立てると言う。彼の作品において中心となるテーマは、記憶、視覚化、観察、言語、アイデンティティ、グローバル化、そして主権と衝突である。彼はまた、グローバル化とそれに伴う国際的な争いが、国家、人々の移動、セクシュアリティなどのテーマにいかに大きく影響したかを皮肉に満ちたユーモアや語呂合わせ、比喩、パラドックスなどを用いて表現し、それらを感覚的に伝えようと試みる。その作品は国内外において個人及び企業、団体に広く所蔵されている。