無題 2020
オディナカチ=オコロアファ
1989年アビア州(ナイジェリア)生まれ。現在はエヌグ州を拠点に様々なメディアムを用いて制作活動を行う。ナイジェリア大学芸術学科を卒業した後、特徴的な線を用いて黒人像を描いてきた。グループ展として、Life in My City Arts Competition (LIMCAF)、Spanish Visual Arts Competition、Next of KIN (2020年)、UNESCO X BBUZZart Project (2018年)などに参加している。「私の制作の原動力は、社会問題やアイデンティティなどのテーマについての対話を促したいという思いです。私の作品は、日常に溢れる活気を簡素で親しみやすい表現を用いて描いており、特に幼少期の体験を元に地域や社会、もしくは政治などのありふれたテーマを描いています。私の作品の大きな特徴は、パターン化された模様などによるスタティックな背景に、バーコードの様な直線を用いて黒人像を描いている点です。この自動的な直線(Automatic Line)は、個人がそれぞれに追った人生の傷や経験の証であり、我々の人間としての存在を意義づけるものでもあります。私の作品は、版画の技法の一つであるリノカットや、シルクスクリーン、写真及びアクリル絵具などを用いて制作されています。」